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料理のことを書いています

子どもの食育のために必要なたった1つのこと

前回の記事ちょっと前の記事で少し食育っぽい話題にふれたので、うちの食育について一度まとめておこうと思う。

わがやの家庭環境

わがやは共働き家庭で、平日は朝食を私が担当して夕飯は妻が担当している。

平日はどうしても妻の負担が高くなるため休日は3食とも私が担当するようにしている。二人とも料理は好きな方だ。

リビングにキッチンが併設されており、キッチンからリビングが眺められるようになっている。親が料理をしている横で子どもたちはTVを見たり、おもちゃで遊んでいる。よくあるタイプの間取りだと思う。

長男は"大人は料理をするもの"だと思っている

食育についてまとめると書いたが、親子料理教室に通っているとか週末は畑に行って耕しているとか、そういった特別なことは何もやっていない。

ただ生活の中に料理が浸透している家庭だとは思っている。

平日は母が料理をし、休日は父が料理をしている。当たり前のように両親が料理をしているため4歳の長男にとって大人は料理をするものと理解しているようだ。母親が、ではない。

この前、印象的なやり取りがあった。

「世の中にはお父さんが料理をしないお家もあるんだよ」

長男「じゃあ洗濯はどうしているの?」

休日は私が料理をしている裏で妻が洗濯をしているため、長男からすると、分担しないと家事が回らないじゃんということらしい。思いがけない返しでとてもびっくりした。

もっともこの話を妻にしたら「平日はその状態だけどね。」と言われ気まずい思いをしたが。

このエピソードから分かるように長男にとって両親が料理をすることはとても当たり前なことだと思っているようだ。

料理に興味をもってもらうために

特別なことはしていないと書いたが、料理に興味をもってもらうために意識してやっていることはある。

例えば朝食作りの手伝いをやってくれる。大人の真似をしたい年頃の彼は「やりたい!」と言ってくれるため、休日の朝など余裕のある時は一緒に作っている。

彼が担当するのは「卵を割る」「きゅうりを切る」の2つ。

卵は回数を重ねるうちに上手に割れるようになってきた。きゅうりはナイフを使うため、私が手を添えてなんとか切っている。もう少ししたら一人でやらせてみようかと思っている。

以前は「フライパンに卵を入れる」のも担当していたが、ヘッピリ腰すぎて卵液をよくこぼしていた。油が跳ねるのが怖いらしい。この仕事は最近やらなくなっている。怖いらしい。

もうひとつは魚。私は魚をさばくのが好きなので、必ず買ってきた丸魚を見せて名前を教えてからさばくようにしている。さばいた後は長男を呼び「さっきのお魚さんこうなったよ」と、事前事後をしっかり見せるようにしている。

そんなのはジョークだと思うが「切り身が泳いでいる」と思う子には育たないはずだ。

魚に関しては図鑑なども買い与えているため魚にはとても詳しく、それこそ数年前の私よりも魚の名前を知っているのではないか。小学館の図鑑NEOシリーズはとてもおすすめ。

DVD付 新版 魚 (小学館の図鑑 NEO)

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料理を楽しんでいれば自然と興味を持ってくれる

多少釣りめいたタイトルではあったが、たったひとつの答えはここにある。

たまに特別なことをするのではなく、日々当たり前のように生活の中に料理が組み込まれていることが肝心なのだだと思う。料理を楽しそうにしている親を見れば、子どもは楽しそうだから自分もやりたいと思い、食に興味を持ってくれる。

そういうものだと思っている。

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